概要
一時期、「男も脱毛するのが当たり前」という空気があった。
脱毛していない男はキモい、時代遅れ、というような強いメッセージの広告も多く見かけた。
しかし数年経った今、そのブームは跡形もなく消え、脱毛会社は次々と倒産し、広告すら目にしなくなった。
なぜ男の脱毛は定着しなかったのか。
そこには、需要の本質を見誤った広告の失敗があったように思う。
本質の深掘り
当時の男の脱毛ブームは、「女性にモテたい」という一点に強く依存していた。
言い換えれば、女性にどう見られるかしか考えていない男向けの商品だった。
体毛=不潔
脱毛=清潔
脱毛していない男=論外
こうした単純な構図が広告で繰り返し刷り込まれ、「時代がそうなったのか」と錯覚した人も多かったはずだ。
だが、冷静に考えればすぐに分かる。
女性は、男を脱毛しているかどうかだけで判断するほど単純ではない。
実際の優先順位はこうだろう。
- 性格や考え方
- 清潔感や立ち振る舞い
- 年収や仕事、社会的な立場
体毛の有無など、そのずっと下の話でしかない。
脱毛しているかどうかで男を選ぶ女性がいたとしても、それは極めて限定的であり、むしろこちらから願い下げレベルだ。
つまり、男の脱毛市場は
**「女性を分かった気になっている男」と「広告に踊らされた男」**を相手にしていただけだった。
本質的な需要がない市場は、ブームが去れば一瞬で崩壊する。
脱毛会社が次々と潰れ、広告が消えたのは、その必然的な結果だと言える。
まとめ
男の脱毛ブームが消えた理由はシンプルだ。
それは、本質的な需要がなかったから。
「モテたい」という表面的な欲望だけを煽り、
「女性は脱毛で男を判断する」という雑な前提に立った広告は、長く続かない。
今回の件から学べるのは、
広告もビジネスも、本質を見誤った瞬間に終わるということだ。
流行っているように見えるものほど、一歩引いて考える必要がある。
それが本当に必要とされているのか、
それとも、ただ踊らされているだけなのか。
この違いを見抜けるかどうかで、結果は大きく変わる。


コメント