概要
職場に、新しいことを全く学ぼうとしない同僚がいた。
私は、知らない仕事を頼まれても「どうせ学びになるし面白い」と思って引き受けるタイプだが、その同僚は露骨に避け、逃げるような行動を取っていた。
なぜここまで考え方が違うのか。
その理由を考えていくと、「学ぶこと」と「責任」の関係に行き着いた。
本質の深堀
学ぶこと=世界が広がる、ではない人もいる
一般的には、
「知識が増える=できることが増える=楽になる」
と思われがちだ。
しかし実際には、
知ることで不利になる場面も確実に存在する。
例えば、
会社で不正をしている人を“知ってしまった”場合、
もう見て見ぬ振りはできない。
知らなければ関係なかったはずの責任が、突然自分に降りかかる。
また、
「この人は分かっている」と認識された瞬間、
差し込みの仕事や面倒な案件が回ってくることもある。
知らなければ逃れられたはずの負担だ。
知ることで生まれる「責任」というコスト
ここで重要なのは、
知識そのものが問題なのではなく、
知識に紐づく責任が重いと感じるかどうかだ。
過去に、
「知っていたせいで損をした」
「知らなければ楽だった」
という経験をすると、人は学習する。
その学習とは、
「もう知るのはやめよう」という学習だ。
つまり、
学ばないのは怠惰ではなく、
自己防衛として合理的な選択になっている場合がある。
学ばないことで得られるもの
学ばなければ、
・責任を負わなくていい
・期待されなくていい
・失敗するリスクを減らせる
短期的に見れば、これはかなり楽な生き方だ。
だからこそ、
一度「知ることで損をした」経験が強く刻まれると、
意識的に学びを遠ざけるようになる。
まとめ
人が学ばなくなる理由は、
能力の問題でも、向上心の有無でもない。
「知ること=責任を背負うこと」
この構図を重く感じた経験があるかどうかだ。
学ぶことを選ぶ人は、
責任や負担を含めても「面白さ」や「成長」を上回る価値を感じている。
一方で、
学ばない選択をする人も、
決して間違っているわけではない。
ただ、人生を「軽くする」方向を選んでいるだけだ。
どちらを選ぶかで、
未来の景色が変わる。
それだけの話なのだと思う。


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