概要
転職してまず思ったのは、自分の無力さだった。
生産性は低いし、即戦力でもない。正直に言えば「底辺中の底辺のカス」だと自覚した。
ただ、この自己認識は絶望ではなかった。
むしろ、そこを受け入れたことで、今まで見えなかった景色が見えるようになった。
今回は「自分をすごいと思わない」ことが、なぜプラスに働いたのかを書いていく。
本質の深掘り
自分を「カス」だと認識すると、不思議な変化が起きる。
まず、自然と謙虚になる。
自分に期待しなくなるので、高望みもしない。
「自分にはまだ無理だな」と思えるからこそ、現実的な行動を選べる。
周りの助けに対する感じ方も変わった。
「こんな自分に、よくしてくれるな」と心から思えるので、
感謝が形式ではなく、本気になる。
そして必ず返そうと思うようになる。
また、自分を信用していない分、確認を怠らなくなる。
「たぶん大丈夫」は封印され、
チェック、再確認、念押しが当たり前になる。
才能がないと分かっているから、
人より時間を使って覚えることや練習することを苦にしない。
むしろ、それしか勝ち筋がないと分かっている。
さらに副作用として、
自分を卑下して話すことで、なぜか会話では面白がられる。
変にイキらない人間は、警戒されにくい。
自分を疑うと、周りも冷静に見える
しばらくすると、もう一つ気づく。
周りを見渡しても、実はみんな何者でもない。
突出した天才はほとんどいないし、
完璧な人間もいない。
結局、同じような欠点を抱えた人間が集まっているだけだ。
ここで重要なのは、
ベースが自信ではなく、自己否定であること。
自分をすごいと思わない。
この一点が、全てを安定させている。
逆に「自分はすごい」と思うと起きること
自分をすごいと思い始めると、全てが逆に作用する。
- 謙虚 → 慢心
- 周りに期待しない(自分で動く) → 周りへの過度な期待(自分は何もしない)
- 細かいチェック → ノーチェック
- 周りへの感謝 → 傲慢な態度
この状態が続くと、周囲とのズレが生まれ、
最終的には痛い人になる。
いわゆる「中二病」と呼ばれる「自分は凄くて、周りが悪いと思う」言動は
まさにこの考え方の延長線上にあると思う。
まとめ
転職して、自分は大した人間ではないと分かった。
でもそれは、マイナスではなかった。
自分をすごいと思わないことで、
謙虚になり、学び、感謝し、努力を続けられる。
自己肯定より、適度な自己否定。
それくらいが、現実世界ではちょうどいい。
「自分はカスかもしれない」
そう思えた瞬間から、人としてはむしろ前に進めるのだと思う。


コメント