概要
IT業界に入って最初の5年ほど、
私は「理解したつもり」で、まったく理解できていなかった。
覚えても応用が効かない。
知識は増えているのに、自信は増えない。
しかし、ある分野を一つ徹底的に極めたとき、
世界の見え方が一変した。
それ以降、新しいことを学ぶスピードが明らかに変わった。
理由は単純だった。
自分の中に「一本の柱」ができたからである。
本質の深堀
① 初心者の脳は「散らかった部屋」
最初は、覚えることがすべてバラバラに見える。
- カテゴリが分からない
- どこに何をしまえばいいか分からない
- 取り出し方が分からない
脳の中が、整理されていない倉庫のような状態になる。
覚えたはずなのに使えない。
理解したつもりなのに応用できない。
これは「能力がない」のではなく、
整理軸がないだけだ。
② 一つ極めると「構造」が見える
一方、極めた分野では何が起きているか。
・大枠のプロセスが理解できている
・各プロセスの役割が分かる
・情報の収納場所が決まっている
だから新しい情報が来ても、
「どこに置くか」が瞬時に分かる。
つまり、
理解とは暗記ではなく、構造の把握である。
③ 一本柱が変換装置になる
ここで気づいた。
自分の中に一本でも強い柱があると、
新しい分野をその柱に“変換”できる。
例えば、
- ゲームを極めた人は「レベル上げ」「攻略パターン」で考える
- スポーツ経験者は「基礎練習」「フォーム」「再現性」で考える
- 投資を学んだ人は「リスク」「期待値」「長期視点」で考える
ITでも同じだった。
一つの技術を深く理解したことで、
他の技術も「同じプロセスの別表現」に見えるようになった。
すると理解が速くなり、
自然と疑問も生まれる。
疑問が生まれるということは、
本質に近づいている証拠でもある。
ここから本当の理解が始まる。
④ 一本の柱は自信になる
自分が「これは極めた」と言えるものが一つあると、
それは全分野のテンプレートになる。
しかもそれは何でもいい。
ゲームでもいい。
スポーツでもいい。
漫画やアニメでもいい。
趣味でもいい。
大事なのは、
徹底的に構造を理解した経験があることだ。
その経験があると、
初めての物事でもステップごとに分解できる。
「これは導入段階」
「これは基礎構築」
「これは応用フェーズ」
初めて経験することでも、
「これはあのプロセスのこの段階だな」と例えられるようになる。
それだけで理解速度は桁違いに変わる。
まとめ
理解力とは才能ではない。
整理軸の有無である。
自分の中に一本の柱を持つこと。
それは、
- 知識を収納する棚を作ること
- 新しい世界を翻訳する辞書を持つこと
- すべてを攻略するテンプレートを手に入れること
になる。
まずは一つ、本気で極めるものを作る。
結局、
何を学ぶかよりも、何かを深く学んだ経験があるかどうか。
それが、人生の攻略テンプレートになるのだと思う。

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